20.非結核性抗酸菌症に合併した肺腺癌の1例(第121回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

【症例】66歳男性.2003年10月検診で右上肺野に異常影を指摘された.胸部CT上右S1に径2cmの結節影が存在.2004年3月胸腔鏡下右肺部分切除を施行し結核腫と診断され,培養でM.intracellulareを認めたため化学療法を開始した.しかし2005年10月前回手術時のステープラー断端に腫瘤影が出現.2007年1月同腫瘤影の増大を認めたため気管支鏡検査施行し肺腺癌と診断された.同年4月右上葉切除＋ND2a施行.前回手術時の病理標本を見直したところ,結核腫切離断端に肺腺癌を認め,非結核性抗酸菌合併肺癌であった.文献的考察を加えて報告する....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 29; no. 4; p. 261
Main Authors 泉, 浩, 王, 志明, 宮元, 秀昭, 宮坂, 善和, 櫻庭, 幹, 坂尾, 幸則, 高橋, 宜正, 稲垣, 智也, 赤星, 拓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2007
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.29.4_261_3

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Summary:【症例】66歳男性.2003年10月検診で右上肺野に異常影を指摘された.胸部CT上右S1に径2cmの結節影が存在.2004年3月胸腔鏡下右肺部分切除を施行し結核腫と診断され,培養でM.intracellulareを認めたため化学療法を開始した.しかし2005年10月前回手術時のステープラー断端に腫瘤影が出現.2007年1月同腫瘤影の増大を認めたため気管支鏡検査施行し肺腺癌と診断された.同年4月右上葉切除＋ND2a施行.前回手術時の病理標本を見直したところ,結核腫切離断端に肺腺癌を認め,非結核性抗酸菌合併肺癌であった.文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.4_261_3