4.急性に気道閉塞症状をきたした気管癌3例の検討(第38回 日本呼吸器内視鏡学会北陸支部会)
原発性気管腫瘍3例(腺様嚢胞癌2例, 扁平上皮癌1例)を経験した. 腫瘍の気管内進展に関しては, 症例1は第1気管輪より第5気管輪まで, 症例2は第2気管輪より第4気管輪まで, 症例3は第1気管輪より長径約7cmにわたり存在していた. 経験された3例とも当科入院時すでに高度の気管狭窄症状を呈していた. 迅速な気道確保が必要と考えられ, 上記のように頸部気管に腫瘍病変が及んでいたため, PCPS下にラリンゲルマスク換気下に気管切開術を行い, 腫瘍を越えてアジャストフィットカニューレを慎重に挿入し, 安全かつ確実に気道確保することができた. 原発性気管癌は高度の気道狭窄症状をきたしている場合, 早...
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Published in | 気管支学 Vol. 26; no. 5; p. 491 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2004
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 原発性気管腫瘍3例(腺様嚢胞癌2例, 扁平上皮癌1例)を経験した. 腫瘍の気管内進展に関しては, 症例1は第1気管輪より第5気管輪まで, 症例2は第2気管輪より第4気管輪まで, 症例3は第1気管輪より長径約7cmにわたり存在していた. 経験された3例とも当科入院時すでに高度の気管狭窄症状を呈していた. 迅速な気道確保が必要と考えられ, 上記のように頸部気管に腫瘍病変が及んでいたため, PCPS下にラリンゲルマスク換気下に気管切開術を行い, 腫瘍を越えてアジャストフィットカニューレを慎重に挿入し, 安全かつ確実に気道確保することができた. 原発性気管癌は高度の気道狭窄症状をきたしている場合, 早期の診断, 急性期の気道確保が大切である. 盲目的な気管内挿管や気管支鏡挿入は出血などによる窒息の危険があり, CT, MRIでの腫瘍の位置確認と耳鼻咽喉科医, 麻酔科医との連携が重要であると思われた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.26.5_491_4 |