25.気管支内腔にポリープ状の病変を認め無気肺を合併した大細胞神経内分泌腫瘍の1例(第19回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)
大細胞神経内分泌腫瘍は切除肺の約2~3%に認められる腫瘍で, 術前の診断が困難で術後摘出標本の病理組織で診断が確定する場合が多いとされる. 今回我々は, 気管支内腔にポリープ状の病変を認め, 無気肺を合併した大細胞神経内分泌腫瘍の1例を経験した. 【症例】73歳男性. 【主訴】血痰. 【既往歴】左頬粘膜癌(扁平上皮癌, 2002年耳鼻科で手術). 【職歴】自営業. 【生活歴】Ex smoker(10本/day×10年, 43歳から53歳まで). 【病歴】血痰, 鼻汁を主訴に当院を受診した. 精査のため撮影した胸部CTで右中葉の無気肺を認めたため, 気管支鏡検査を施行した. 右中葉入口部に気管支...
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Published in | 気管支学 Vol. 33; no. 3; p. 200 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2011
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 大細胞神経内分泌腫瘍は切除肺の約2~3%に認められる腫瘍で, 術前の診断が困難で術後摘出標本の病理組織で診断が確定する場合が多いとされる. 今回我々は, 気管支内腔にポリープ状の病変を認め, 無気肺を合併した大細胞神経内分泌腫瘍の1例を経験した. 【症例】73歳男性. 【主訴】血痰. 【既往歴】左頬粘膜癌(扁平上皮癌, 2002年耳鼻科で手術). 【職歴】自営業. 【生活歴】Ex smoker(10本/day×10年, 43歳から53歳まで). 【病歴】血痰, 鼻汁を主訴に当院を受診した. 精査のため撮影した胸部CTで右中葉の無気肺を認めたため, 気管支鏡検査を施行した. 右中葉入口部に気管支を閉塞する腫瘤を認めたため経気管支生検を施行した. 2回の気管支鏡検査を行い, 経気管支生検を繰り返し施行したが悪性所見を認めなかったものの, 洗浄細胞診で悪性を否定できない所見を認めたため右中葉切除を施行した. 大細胞神経内分泌腫瘍pT2bN0M0 stage IIAと診断した. 気管支内腔にポリープ状病変を認め無気肺を合併した大細胞神経内分泌腫瘍の1例を経験した. 大細胞神経内分泌腫瘍は肺野型が多く気管支内腔にポリープ状病変を認めることはまれであるため報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.3_200_3 |