8.気管支生検で印環細胞型腺癌が確認された肺癌の1例(一般演題,第14回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)

症例は60歳代の男性. 発熱を主訴に某病院を受診した. 胸部CTで縦隔リンパ節腫大, 右肺門部に25mm大の腫瘤を認め当科紹介受診した. 気管支鏡検査では, 気管分岐部から右主気管支に隆起性病変を多数認めた. 病理組織検査で粘膜下にPAS陽性のsignet ring cellの浸潤を認め, 上部消化管内視鏡検査では異常所見なく気管支原発の印環細胞型腺癌と診断した. 入院後の精査で, 右鎖骨上リンパ節腫大, 縦隔リンパ節腫大, 腰椎骨転移あり, T3N3M1, Stage IVと診断し, 現在CDDPとVNRの併用化学療法を行っている. 印環細胞型腺癌は肺癌取り扱い規約で腺癌の特殊型に分類される...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 4; p. 317
Main Authors 礒部, 威, 岸野, 竜平, 河野, 秀和, 高畠, 利一, 近藤, 圭一, 後藤, 文子, 伊藤, 孝史, 丸山, 理留敬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2006
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.28.4_317_2

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Summary:症例は60歳代の男性. 発熱を主訴に某病院を受診した. 胸部CTで縦隔リンパ節腫大, 右肺門部に25mm大の腫瘤を認め当科紹介受診した. 気管支鏡検査では, 気管分岐部から右主気管支に隆起性病変を多数認めた. 病理組織検査で粘膜下にPAS陽性のsignet ring cellの浸潤を認め, 上部消化管内視鏡検査では異常所見なく気管支原発の印環細胞型腺癌と診断した. 入院後の精査で, 右鎖骨上リンパ節腫大, 縦隔リンパ節腫大, 腰椎骨転移あり, T3N3M1, Stage IVと診断し, 現在CDDPとVNRの併用化学療法を行っている. 印環細胞型腺癌は肺癌取り扱い規約で腺癌の特殊型に分類されるまれな腫瘍で, 文献的レビューを行い, 報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.4_317_2