1.閉塞性肺炎を契機に胸部CTにて診断したX線透過性気管支異物の1例(第134回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は43歳女性. 1型糖尿病でインスリン自己注射を行っていた. インスリン注射時に注射針内側のキャップを口で外した際誤嚥し, 当院救急外来受診. 胸部X線では明らかな異常は認めなかったが, その後, 右胸部違和感と咳嗽が増強するため当科受診. 胸部CT上右中葉S5の無気肺を認め, 矢状断で注射針キャップが右中葉支に嵌頓しており, 気管支異物と判断し, 外来で局所麻酔下に気管支鏡下異物摘出術を施行する方針となった. 事前にCT画像よりキャップの位置と角度を予測し, 摘出方法のシミュレーションを行った. 気管支鏡での観察でも右中葉支にキャップが嵌頓していることを確認し, 把持鉗子を用いて問題なく...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 32; no. 6; p. 558 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2010
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.32.6_558_2 |
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Summary: | 症例は43歳女性. 1型糖尿病でインスリン自己注射を行っていた. インスリン注射時に注射針内側のキャップを口で外した際誤嚥し, 当院救急外来受診. 胸部X線では明らかな異常は認めなかったが, その後, 右胸部違和感と咳嗽が増強するため当科受診. 胸部CT上右中葉S5の無気肺を認め, 矢状断で注射針キャップが右中葉支に嵌頓しており, 気管支異物と判断し, 外来で局所麻酔下に気管支鏡下異物摘出術を施行する方針となった. 事前にCT画像よりキャップの位置と角度を予測し, 摘出方法のシミュレーションを行った. 気管支鏡での観察でも右中葉支にキャップが嵌頓していることを確認し, 把持鉗子を用いて問題なく摘出することができた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.32.6_558_2 |