36.VATSにより得られた細気管支肺胞上皮癌(BAC)組織におけるEGFR遺伝子変異の検討(一般演題,第14回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)

【目的】小型肺癌を疑われてVATSにより確定診断を受けたBAC患者におけるEGFR遺伝子解析を行った. 【方法】上記目的でVATSを受けたBAC患者12例(BAC9例. BAC with mixed subtype3例)を対象とした. 得られたパラフィン包理切片についてDNAを抽出してEGFR遺伝子Exon18, 19, 20, 21の各特異的primerを用いてnestedPCRを行い, 増幅産物につき塩基配列を決定し, 変異の有無を検討した. 【結果】12例中4例(33%)に遺伝子変異を認めた. 3例がExon19のin frame deletion, 1例がExon21のL858Rであっ...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 4; p. 321
Main Authors 坂東橋, 堅太郎, 田口, 博國, 魚本, 昌志, 小林, 誠, 大朏, 祐治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2006
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.28.4_321_5

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Summary:【目的】小型肺癌を疑われてVATSにより確定診断を受けたBAC患者におけるEGFR遺伝子解析を行った. 【方法】上記目的でVATSを受けたBAC患者12例(BAC9例. BAC with mixed subtype3例)を対象とした. 得られたパラフィン包理切片についてDNAを抽出してEGFR遺伝子Exon18, 19, 20, 21の各特異的primerを用いてnestedPCRを行い, 増幅産物につき塩基配列を決定し, 変異の有無を検討した. 【結果】12例中4例(33%)に遺伝子変異を認めた. 3例がExon19のin frame deletion, 1例がExon21のL858Rであった. 【考察】小型BACにおいても1/3の症例に遺伝子変異を認め, 早期からEGFR遺伝子変異が惹起されることが判明した. またEGFR蛋白発現の状況も合わせて報告する予定である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.4_321_5