23. 気管支鏡にて診断した放射線照射による急性好酸球性肺炎(第15回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)
症例は64歳女性, T4N2M0 stage IIIB(LD)の肺小細胞肺癌と診断したが, SVC症候群と右主気管支の閉塞による呼吸不全を伴い, PSも3と不良であったため, CBDCAとETPによる化学療法を施行した. 4コース終了後, good PRが得られ, PSも著明に改善し, 逐次胸部照射(2Gy/日)を追加した. 16Gyが施行された頃より, 発熱を伴う浸潤影が照射野外に出現し, 気管支肺炎と診断, 抗生剤投与を開始したが, 急速に増悪するため, 気管支鏡による検査を行った. BALF中好酸球の著増(47.7%)を認め, 急性好酸球性肺炎と診断し, ステロイド投与にて改善した. 陰...
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Published in | 気管支学 Vol. 29; no. 2; p. 123 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2007
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 症例は64歳女性, T4N2M0 stage IIIB(LD)の肺小細胞肺癌と診断したが, SVC症候群と右主気管支の閉塞による呼吸不全を伴い, PSも3と不良であったため, CBDCAとETPによる化学療法を施行した. 4コース終了後, good PRが得られ, PSも著明に改善し, 逐次胸部照射(2Gy/日)を追加した. 16Gyが施行された頃より, 発熱を伴う浸潤影が照射野外に出現し, 気管支肺炎と診断, 抗生剤投与を開始したが, 急速に増悪するため, 気管支鏡による検査を行った. BALF中好酸球の著増(47.7%)を認め, 急性好酸球性肺炎と診断し, ステロイド投与にて改善した. 陰影の消失後, 胸部照射を再開したところ, 48Gyにて, 再び照射外にスリガラス影が出現したが, 照射中止とステロイド再投与にて改善した. PCI施行後, 治療終了としたが, その後, 再発を認めず, 外来経過観察中である. 胸部放射線照射後の間質性肺炎に関する報告は散見されるが, 検索しえた範囲で放射線照射中の急性好酸球性肺炎の報告なく, 稀な症例と考え報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.29.2_123_2 |