24.胸腔鏡下に診断した左側月経随伴性気胸の1例(第122回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

月経随伴性気胸は胸腔内異所性子宮内膜症に関連して発症するが, 90%以上の大部分は右側に発症し, 横隔膜に所見を有するものが多いとされている. 症例は37歳女性. 月経前に再発を繰り返した左側気胸に対して鏡視下手術を行った. 術前精査で骨盤内子宮内膜症ははっきりしなかったが, 血清中CA125は149と上昇していた. 横隔膜に裂孔とS6肺に赤褐色の嚢胞性病変を認めたので切除した. 横隔膜にCD10陽性の異所性子宮間質組織を証明した. また肺組織にBullaは認めず臓側胸膜に炎症を認めた. 発症機序について文献的考察を加え考察する....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 29; no. 6; p. 383
Main Authors 宮元, 秀昭, 王, 志明, 宮坂, 善和, 櫻庭, 幹, 坂尾, 幸則, 高橋, 宣正, 赤星, 拓, 稲垣, 智也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2007
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.29.6_383_2

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Summary:月経随伴性気胸は胸腔内異所性子宮内膜症に関連して発症するが, 90%以上の大部分は右側に発症し, 横隔膜に所見を有するものが多いとされている. 症例は37歳女性. 月経前に再発を繰り返した左側気胸に対して鏡視下手術を行った. 術前精査で骨盤内子宮内膜症ははっきりしなかったが, 血清中CA125は149と上昇していた. 横隔膜に裂孔とS6肺に赤褐色の嚢胞性病変を認めたので切除した. 横隔膜にCD10陽性の異所性子宮間質組織を証明した. また肺組織にBullaは認めず臓側胸膜に炎症を認めた. 発症機序について文献的考察を加え考察する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.6_383_2