14.気管支腔内進展し,血痰・呼吸困難をきたした浸潤性胸腺腫肺転移の1例(第130回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
1998年6月Thymoma切除し, 当院でfollow upされていた患者. 2003年8月CTにて多発肺転移を認め, 化学療法行い一時的に改善認められたが, 肺内転移は徐々に増大した. 2008年11月他院で肺転移巣に対し肺動脈注射化学療法および塞栓術を施行された. 2009年3月下旬に血痰あり, 4月体動困難となり当院外来を受診. 呼吸困難悪化のために入院となった. 入院時, 喘鳴聴取あり, CT上右中葉の転移巣は縮小していたが右中間気管支幹に突出する腫瘤を認めた. 4月中旬気管支鏡検査行い腫瘤を確認し, 内視鏡下に切除した. 切除後には喘鳴消失あり労作時呼吸困難改善しADLの改善が得ら...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 6; p. 418 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2009
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.31.6_418_4 |
Cover
Summary: | 1998年6月Thymoma切除し, 当院でfollow upされていた患者. 2003年8月CTにて多発肺転移を認め, 化学療法行い一時的に改善認められたが, 肺内転移は徐々に増大した. 2008年11月他院で肺転移巣に対し肺動脈注射化学療法および塞栓術を施行された. 2009年3月下旬に血痰あり, 4月体動困難となり当院外来を受診. 呼吸困難悪化のために入院となった. 入院時, 喘鳴聴取あり, CT上右中葉の転移巣は縮小していたが右中間気管支幹に突出する腫瘤を認めた. 4月中旬気管支鏡検査行い腫瘤を確認し, 内視鏡下に切除した. 切除後には喘鳴消失あり労作時呼吸困難改善しADLの改善が得られ退院となった. 切除標本は胸腺腫の転移であった. 気管支腔内に進展した胸腺腫転移の報告例は少なく貴重な症例と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.6_418_4 |