10.軟性気管支鏡にて摘出し得た気管支内異物(義歯)の1例(第35回日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は85歳, 男性. 2007年12月下旬義歯が外れたため, 近医歯科医院を受診, 処置中に誤って義歯を誤飲, 数日様子をみていたが便中に排泄されなかったため, 2008年1月上旬近医を受診. 胸部X線にて左主気管支内に異物(義歯)を認めたため, 同日当院救急外来を紹介受診となった. 同日全身麻酔下に気管支鏡を施行, 左主気管支遠位に嵌頓した3連の義歯を認めた. W字型把持鉗子にて義歯を把持し, 挿管チューブ直下まで引き上げ, 挿管チューブごと義歯を摘出した. 合併症は認めなかった. 気道異物の摘出においては, 異物の大きさ, 形状, 性状などを考慮し, 適切な器具や摘出手技を選択することが...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 5; p. 324 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2008
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.30.5_324_5 |
Cover
Summary: | 症例は85歳, 男性. 2007年12月下旬義歯が外れたため, 近医歯科医院を受診, 処置中に誤って義歯を誤飲, 数日様子をみていたが便中に排泄されなかったため, 2008年1月上旬近医を受診. 胸部X線にて左主気管支内に異物(義歯)を認めたため, 同日当院救急外来を紹介受診となった. 同日全身麻酔下に気管支鏡を施行, 左主気管支遠位に嵌頓した3連の義歯を認めた. W字型把持鉗子にて義歯を把持し, 挿管チューブ直下まで引き上げ, 挿管チューブごと義歯を摘出した. 合併症は認めなかった. 気道異物の摘出においては, 異物の大きさ, 形状, 性状などを考慮し, 適切な器具や摘出手技を選択することが重要と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.5_324_5 |