19.当科における肺内病変に対するEBUS-TBNA症例の検討(第32回日本呼吸器内視鏡学会九州支部会)
【目的】通常の気管支鏡下生検で診断困難な肺内腫瘍も少なからずあり, 気管もしくは中枢気管支に接するものは超音波気管支鏡ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)が有効である. 当科で肺内病変に対してEBUS-TBNAを行った患者について検討を行う. 【対象と方法】2007年5月下旬~2009年3月下旬に当科で肺内病変に対してEBUS-TBNAを行った10症例について検討を行った. 【結果】穿刺病変のサイズは平均32.6mm(17~42mm)であった. 気管に接するものが5例(50%), 中枢気管支に接するものが5例(50%)であった. 通常の気管支鏡で診断がつかなかったものは4例(40%),...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 5; p. 351 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2009
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.31.5_351_3 |
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Summary: | 【目的】通常の気管支鏡下生検で診断困難な肺内腫瘍も少なからずあり, 気管もしくは中枢気管支に接するものは超音波気管支鏡ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)が有効である. 当科で肺内病変に対してEBUS-TBNAを行った患者について検討を行う. 【対象と方法】2007年5月下旬~2009年3月下旬に当科で肺内病変に対してEBUS-TBNAを行った10症例について検討を行った. 【結果】穿刺病変のサイズは平均32.6mm(17~42mm)であった. 気管に接するものが5例(50%), 中枢気管支に接するものが5例(50%)であった. 通常の気管支鏡で診断がつかなかったものは4例(40%), 最初からEBUS-TBNAを行ったものは6例(60%)であった. 診断は10例とも原発性肺癌であり, 診断の感度100%, 精度100%(特異度は算出できず)であった. 特に合併症は認めなかった. 【結語】気管もしくは中枢気管支に接する肺内病変に対してEBUS-TBNAは安全で非常に有用であると考えられる. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.5_351_3 |