4.気管支異物の3例(第34回日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)
気管支異物にて開胸手術を施行した3例を経験した. 【症例1】71歳, 男性. 歯冠がなくなったことを自覚し受診. Xp・CTで左上葉支に異物を認め, 全身麻酔下で硬性鏡BFで摘出を試みたが不可能で, 開胸気管支切開術で摘出. 【症例2】38歳, 男性. 精神遅滞で保護入院中, 布団のファスナーが紛失しており, Xp・CTで左下葉支に針状の異物を認めた. 全身麻酔下にBFを施行し摘出を試みたが不可能なため, 開胸気管支切開術で画鋲を摘出した. 【症例3】89歳, 男性. 2か月前に義歯がなくなったが放置. 発熱を認め受診し, Xp・CTで右気管支に異物を認め, 閉塞性肺炎も併発. BFを施行する...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 5; p. 333 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2008
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.30.5_333_4 |
Cover
Summary: | 気管支異物にて開胸手術を施行した3例を経験した. 【症例1】71歳, 男性. 歯冠がなくなったことを自覚し受診. Xp・CTで左上葉支に異物を認め, 全身麻酔下で硬性鏡BFで摘出を試みたが不可能で, 開胸気管支切開術で摘出. 【症例2】38歳, 男性. 精神遅滞で保護入院中, 布団のファスナーが紛失しており, Xp・CTで左下葉支に針状の異物を認めた. 全身麻酔下にBFを施行し摘出を試みたが不可能なため, 開胸気管支切開術で画鋲を摘出した. 【症例3】89歳, 男性. 2か月前に義歯がなくなったが放置. 発熱を認め受診し, Xp・CTで右気管支に異物を認め, 閉塞性肺炎も併発. BFを施行するが, 義歯が底幹に嵌頓し摘出は不可能なため, 全身麻酔下で開胸し下葉切除術を施行. 気管支異物は気管支鏡での摘出が第1選択であるが, 中には開胸手術にて摘出となる症例も存在する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.5_333_4 |