25.浸潤性増殖を示した中枢型カルチノイドの1切除例(第126回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は50歳代の男性. 検診で左下肺野の異常影を指摘され, 当院紹介受診となった. 胸部CTでは, S6に主座をおき, 左下葉気管支入口部を閉塞して上葉中枢側に進展する4cm大の腫瘤を認めた. 腫瘤は左気管支内にポリープ状に発育し, 肺動脈及び下行大動脈に広く接していた. TBBを行いcarcinoidの診断. Mitosis乏しく, typical carcinoidと考えられたが, 腫瘤が左舌区気管支の背側にまで及んでいたため, 左肺全摘術+ND2aを施行した. 組織学的に, 浸潤性を示すtypical carcinoidと診断された....

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Published in気管支学 Vol. 30; no. 6; p. 424
Main Authors 清水, 陽子, 山崎, 庸弘, 坂口, 浩三, 二反田, 博之, 石田, 博徳, 金子, 公一, 須谷, 顕尚, 小林, 国彦, 清水, 禎彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2008
日本呼吸器内視鏡学会
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Summary:症例は50歳代の男性. 検診で左下肺野の異常影を指摘され, 当院紹介受診となった. 胸部CTでは, S6に主座をおき, 左下葉気管支入口部を閉塞して上葉中枢側に進展する4cm大の腫瘤を認めた. 腫瘤は左気管支内にポリープ状に発育し, 肺動脈及び下行大動脈に広く接していた. TBBを行いcarcinoidの診断. Mitosis乏しく, typical carcinoidと考えられたが, 腫瘤が左舌区気管支の背側にまで及んでいたため, 左肺全摘術+ND2aを施行した. 組織学的に, 浸潤性を示すtypical carcinoidと診断された.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.6_424_4