9.気管支鏡下に摘除した気管支平滑筋腫の1例(第111回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は68歳女性. 検診にて右肺野の異常影を指摘された. 胸部CTで右S4に陳旧性炎症像を認め, また右上葉枝に異常が認められた. 気管支鏡施行し, 右B2+3の分岐部上よりB3を閉塞しかかっている乳白色の腫瘤が認められた. 同部の組織所見は平滑筋腫であった. 婦人科を含めた他部位には異常は認められず, 気管支原発の平滑筋腫と診断した. 基部が広くスネアがかけにくいことや, 出血も予想されたため, APC(argon plasma coagulation)による焼灼を予定. 気管支鏡下にワニ口鉗子で腫瘤を把持したところ, 容易に摘除された. 大きさは5×4mmであった. 基部をAPCにて追加焼...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 1; p. 88
Main Authors 諸星, 隆夫, 高山, 聡, 稲瀬, 直彦, 大森, 隆広, 安井, 牧人, 三浦, 溥太郎, 大野, 智之, 相田, 真介, 池田, 太郎, 津浦, 幸夫, 富永, 慎一郎, 大河内, 稔, 小川, 智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2005
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Online AccessGet full text
ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.27.1_88_4

Cover

More Information
Summary:症例は68歳女性. 検診にて右肺野の異常影を指摘された. 胸部CTで右S4に陳旧性炎症像を認め, また右上葉枝に異常が認められた. 気管支鏡施行し, 右B2+3の分岐部上よりB3を閉塞しかかっている乳白色の腫瘤が認められた. 同部の組織所見は平滑筋腫であった. 婦人科を含めた他部位には異常は認められず, 気管支原発の平滑筋腫と診断した. 基部が広くスネアがかけにくいことや, 出血も予想されたため, APC(argon plasma coagulation)による焼灼を予定. 気管支鏡下にワニ口鉗子で腫瘤を把持したところ, 容易に摘除された. 大きさは5×4mmであった. 基部をAPCにて追加焼灼した. 偶然に発見され, 鉗子処置にて容易に摘除された症例であり報告した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.1_88_4