8.ステント留置直後の位置微調整に難渋した2症例(第28回日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例1は66歳男性, 肺扁平上皮癌. 右底幹の高度狭窄に対しUltra-flexを留置した後, 位置を微調整するため, 鉗子を用いてstentをつまんだところ, 鉗子の根部に挟まり外れなくなった. Stentごと抜去し, 後日新たにstentを入れ直した. 症例2は65歳男性, 肺腺癌. 右中間幹の狭窄に対しUltra-flexを留置. 位置の微調整のため気管支鏡をstent内で固定して中枢側に移動させたところ, 気管までstentが抜けてしまった. 2症例とも新たなstentを入れ直すことで内腔は開存し, 経過は良好である. 位置の微調整に関する問題点を考察し報告する....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 1; p. 81
Main Authors 浅野, 俊明, 長谷, 哲成, 小山, 賀継, 安部, 崇, 進藤, 丈, 中島, 治典, 堀場, 通明, 山下, 良, 安藤, 守秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2005
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.27.1_81_2

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Summary:症例1は66歳男性, 肺扁平上皮癌. 右底幹の高度狭窄に対しUltra-flexを留置した後, 位置を微調整するため, 鉗子を用いてstentをつまんだところ, 鉗子の根部に挟まり外れなくなった. Stentごと抜去し, 後日新たにstentを入れ直した. 症例2は65歳男性, 肺腺癌. 右中間幹の狭窄に対しUltra-flexを留置. 位置の微調整のため気管支鏡をstent内で固定して中枢側に移動させたところ, 気管までstentが抜けてしまった. 2症例とも新たなstentを入れ直すことで内腔は開存し, 経過は良好である. 位置の微調整に関する問題点を考察し報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.1_81_2