Photodynamic Therapy(気管支鏡の新しい進歩)(第23回日本気管支学会総会)
2000年現在では65歳以上が17.2%で6人に1人を占めている. 高齢化率が7%以上になれば高齢化社会と表現する. このように世界一の長寿国を誇っているが, 悪性腫瘍死は減少せず, 厚生省の統計1)では, 年齢別肺癌死亡数(10万人対比)は, 65歳以上では5歳上昇するごとに2倍近い増加率を示し, 75歳以上になると1.3倍と増加率は緩徐になるが減少することはない. 中心型肺癌については, 喫煙指数が高くなる高齢になるにつれ発生率も高くなっている. 中心型早期肺癌の内視鏡的治療として光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)が広く浸透してきている. ここでは今までのP...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 22; no. 8; pp. 610 - 612 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2000
日本気管支学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Subjects | |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.22.8_610 |
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Summary: | 2000年現在では65歳以上が17.2%で6人に1人を占めている. 高齢化率が7%以上になれば高齢化社会と表現する. このように世界一の長寿国を誇っているが, 悪性腫瘍死は減少せず, 厚生省の統計1)では, 年齢別肺癌死亡数(10万人対比)は, 65歳以上では5歳上昇するごとに2倍近い増加率を示し, 75歳以上になると1.3倍と増加率は緩徐になるが減少することはない. 中心型肺癌については, 喫煙指数が高くなる高齢になるにつれ発生率も高くなっている. 中心型早期肺癌の内視鏡的治療として光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)が広く浸透してきている. ここでは今までのPDTの臨床試験の成果と, 新たな試験の紹介および成績, さらに周辺機器の開発等について述べる. 1. PDTの臨床試験による評価 本邦のPDTの多施設共同のprospective studyを簡単にまとめると, 1)光感受性物質ヘマトポルフィリン誘導体のフォトフィリンII(ポルフィマーナトリウム, 日本レダリー製薬会社)と連続波のアルゴン・ダイ・レーザー(Aurora-M:Cooper Medical社)あるいはパルス波のPDT EDL-1(エキシマ・ダイ・レーザー:浜松フォトニクス社)を使用した臨床試験2):1989年6月から1992年2月に行われた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.22.8_610 |