14.気管下部から両側主気管支の狭窄に対しSpiral Z-stentを留置した肺腺癌の1例(第111回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
56歳男性. 平成16年8月, 血痰と体動時の息切れが出現したので某医受診, 胸部レントゲン上で, 右上肺野に結節影を認めたため, 精査目的で当科受診した. 3D-CT, virtual bronchoscopyでは気管下部から両側主気管支の高度の狭窄が認められた. 内視鏡所見では白色の壊死組織と思われる物質が大量に付着していた. Carinaの判別も不能な状況であった. 可視範囲内の生検, 抹消擦過のいずれからも腺癌の診断が得られた. 呼吸苦に対して, また窒息のリスクもあったため9月1日2本の長短のSpiral Z-stentをY字に留置した. 自覚症状が完全に消失したため, 仕事の多忙を...
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Published in | 気管支学 Vol. 27; no. 1; p. 89 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2005
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 56歳男性. 平成16年8月, 血痰と体動時の息切れが出現したので某医受診, 胸部レントゲン上で, 右上肺野に結節影を認めたため, 精査目的で当科受診した. 3D-CT, virtual bronchoscopyでは気管下部から両側主気管支の高度の狭窄が認められた. 内視鏡所見では白色の壊死組織と思われる物質が大量に付着していた. Carinaの判別も不能な状況であった. 可視範囲内の生検, 抹消擦過のいずれからも腺癌の診断が得られた. 呼吸苦に対して, また窒息のリスクもあったため9月1日2本の長短のSpiral Z-stentをY字に留置した. 自覚症状が完全に消失したため, 仕事の多忙を理由に半ば強制退院された. 外来受診時化学療法の必要性を説き10月27日再入院となり, 化学療法を開始した. 腺癌としては比較的まれな内視鏡所見であること, virtual bronchoscopyと実際の内視鏡所見との間でこのような相違があることなどを経験したので報告した. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.27.1_89_3 |