5.著明な肉眼的変化をきたした気管気管支骨軟骨形成症(TBOC)の2例(第84回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
気管気管支骨軟骨形成症(Tracheobronchopathia osteochondroplastica:以下TBOC)は, 気管・気管支の粘膜下組 織に骨・軟骨組織が異常に増殖し, 気道内腔へ向かって隆起する結節性病変を形成する稀な疾患である. 良性疾患であり, 進行は緩除とされているが, 急速な発育をきたしたとされる報告もある. また悪性疾患の合併が多く, 定期的な経過観察が必要と考える. 今回我々は, 気管支鏡検査および病理診断にてTBOCと診断した2例に, AFIを使用し観察した. 【症例1】71歳, 男性. 血痰を主訴に近医を受診した. 胸部CT上, 気道内の隆起性病変を指摘され,...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 2; p. 108 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2009
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.31.2_108_5 |
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Summary: | 気管気管支骨軟骨形成症(Tracheobronchopathia osteochondroplastica:以下TBOC)は, 気管・気管支の粘膜下組 織に骨・軟骨組織が異常に増殖し, 気道内腔へ向かって隆起する結節性病変を形成する稀な疾患である. 良性疾患であり, 進行は緩除とされているが, 急速な発育をきたしたとされる報告もある. また悪性疾患の合併が多く, 定期的な経過観察が必要と考える. 今回我々は, 気管支鏡検査および病理診断にてTBOCと診断した2例に, AFIを使用し観察した. 【症例1】71歳, 男性. 血痰を主訴に近医を受診した. 胸部CT上, 気道内の隆起性病変を指摘され, 当院に紹介. 気管支鏡検査では, 声門直下より気管気管支粘膜面に黄白色の結節性病変の多発を認めた. 【症例2】72歳, 男性. 気管支喘息の患者. 気管支鏡検査では病変はロックガーデン様に隆起し, 多くの病変は軟骨輪の上に乗る形で認められた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.2_108_5 |