18. 大量喀血が発症し人工呼吸器管理を要した気管気管支アミロイドーシスの1例(第123回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

• Published in: The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 2; p. 108
• Main Authors: 藤井, ゆみ, 古家, 正, 稲瀬, 直彦, 玉岡, 明洋, 吉澤, 靖之, 宮崎, 泰成, 遠藤, 泰之, 山内, 秀太, 大谷, 義夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2008; 日本呼吸器内視鏡学会; The Japan Society for Respiratory Endoscopy
• ISSN: 0287-2137; 2186-0149
• DOI: 10.18907/jjsre.30.2_108_1

【はじめに】気管気管支アミロイドーシスは気管気管支に限局性にアミロイドが沈着する疾患である. 今回大量喀血で発症し, 人工呼吸器管理を要した気管気管支アミロイドーシスを経験したので報告する. 【症例】57歳の女性. 深夜に突然, 喀血が出現したため, 当院受診となった. 胸部CTでは気管・気管支壁の不整な肥厚を認めた. 緊急気管支鏡検査を施行したところ気管・気管支壁より滲み出るような出血を認めた. 止血剤を投与し経過観察したところ, 入院同日深夜に喀血が増量し, 窒息を回避するため, 挿管・人工呼吸器管理となった. 挿管後1時間で約1.5lの血液が挿管チューブより吸引され, Hb値が12.5g/dlから9.3g/dlに低下した. 後日挿管下に気管支鏡により気管・気管支壁の生検を行なったところALアミロイドの沈着を認めた. 他臓器にアミロイドの沈着は認めず, 気管気管支アミロイドーシスと診断した.