13.クーデック^[○!R]気管支ブロッカーチューブにより止血しえた,難治性喀血の1例(第32回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は75歳, 女性. 既往歴に約20年前に僧帽弁狭窄症あり, 機械弁置換術, その後抗凝固療法をされている. 2006年2月下旬, 喀血を主訴として近医受診. 出血速度大きく, 上血困難と判断し, 当院紹介. 約1時間でHbが2.0g/dl低下し, 気管支鏡にて左底幹からの出血を確認, 気管支鏡下圧迫止血及びトロンビン注入を試みるも止血できず. 大動脈造影行うも, 左気管支動脈同定できず, 塞栓術は不可能であった. 気管支鏡下にクーデック(R)気管支ブロッカーチューブ(以下, クーデック)を左底幹に挿入圧迫, クーデック先端よリトロンビン注入し, 止血し得た. 本来, 開胸麻酔時に分離片肺換...
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Published in | 気管支学 Vol. 29; no. 1; p. 77 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2007
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 症例は75歳, 女性. 既往歴に約20年前に僧帽弁狭窄症あり, 機械弁置換術, その後抗凝固療法をされている. 2006年2月下旬, 喀血を主訴として近医受診. 出血速度大きく, 上血困難と判断し, 当院紹介. 約1時間でHbが2.0g/dl低下し, 気管支鏡にて左底幹からの出血を確認, 気管支鏡下圧迫止血及びトロンビン注入を試みるも止血できず. 大動脈造影行うも, 左気管支動脈同定できず, 塞栓術は不可能であった. 気管支鏡下にクーデック(R)気管支ブロッカーチューブ(以下, クーデック)を左底幹に挿入圧迫, クーデック先端よリトロンビン注入し, 止血し得た. 本来, 開胸麻酔時に分離片肺換気で用いられることがあるクーデックが止血に有効であった1例を経験した. クーデックは挿管チューブからの挿入が容易で, 同時に気管支鏡で確認ができ, 固定も強固であることから, 挿管を要する気道出血に対し, 有効な緊急時止血法であると考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.29.1_77_2 |