医学教育の変革に向けての寄生虫学・医動物学教育

1)日本寄生虫学会教育委員会は,全国の医学部医学科へのアンケートで,医学教育改革の中での寄生虫学・医動物学の現況を調査し,医学教育への新たな貢献を考察する上で貴重な基礎データを得た. 2)寄生虫学・医動物学の部署,教員数,授業時間の概数,方法,教育方針などの把握ができた.部署,教員,時間などは,いずれも減少していた.教える内容は現代的ニーズに合わせ,統合化が進んでいた. 3)寄生虫学・医動物学は伝統的に,基礎医学,臨床医学,社会医学などを幅広く統合する科目であり,コア・カリキュラムで強調されている統合的な思考を養う科目として最適である.それを担当する部署の減少は望ましい事ではない....

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Published in医学教育 Vol. 41; no. 1; pp. 17 - 21
Main Authors 奥, 祐三郎, 嶋田, 淳子, 青木, 孝, 松岡, 裕之, 金澤, 保, 赤尾, 信明, 有薗, 直樹, 由井, 克之, 高橋, 優三, 竹内, 勤, 鈴木, 守, 坪井, 敬文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2010
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan.41.17

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Summary:1)日本寄生虫学会教育委員会は,全国の医学部医学科へのアンケートで,医学教育改革の中での寄生虫学・医動物学の現況を調査し,医学教育への新たな貢献を考察する上で貴重な基礎データを得た. 2)寄生虫学・医動物学の部署,教員数,授業時間の概数,方法,教育方針などの把握ができた.部署,教員,時間などは,いずれも減少していた.教える内容は現代的ニーズに合わせ,統合化が進んでいた. 3)寄生虫学・医動物学は伝統的に,基礎医学,臨床医学,社会医学などを幅広く統合する科目であり,コア・カリキュラムで強調されている統合的な思考を養う科目として最適である.それを担当する部署の減少は望ましい事ではない.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.41.17