急性腰背部痛時の鍼刺激量と鎮痛効果について

現在, 鍼灸治療は, 様々に方法が改良, 発明され, それらにも各々刺激のボリュームがある. 受容体, すなわち治療を受ける者にも刺激の情報処理やその反応する能力にも個体差がある. 要するにその人に変わり生命活動を行なわない限りドーゼの問題は必ず発生する. この問題は, 自分自身で施行できない限り加える側(施術者)受ける側(患者)の2つの関係しか成り立たない. 患者側はレベルの違いあれど, 快楽的な医療を求める. しかし, 良薬口苦, 必ずしもそうともいえないが, 施術は患者の感覚で行われるべきか, それとも術者の技術と経験で行なわれるべきか, 今回ペインスケールを用い考察しこれから鍼灸治療を...

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Published in日本良導絡自律神経学会雑誌 Vol. 42; no. 12; pp. 280 - 282
Main Authors 山本, 美恵, 玉井, 清志, 玉井, 早苗, 浅川, 成彦, 森村, 知正, 菅田, 道夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本良導絡自律神経学会 1997
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ISSN0913-0977
1884-7595
DOI10.17119/ryodoraku1986.42.280

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Summary:現在, 鍼灸治療は, 様々に方法が改良, 発明され, それらにも各々刺激のボリュームがある. 受容体, すなわち治療を受ける者にも刺激の情報処理やその反応する能力にも個体差がある. 要するにその人に変わり生命活動を行なわない限りドーゼの問題は必ず発生する. この問題は, 自分自身で施行できない限り加える側(施術者)受ける側(患者)の2つの関係しか成り立たない. 患者側はレベルの違いあれど, 快楽的な医療を求める. しかし, 良薬口苦, 必ずしもそうともいえないが, 施術は患者の感覚で行われるべきか, それとも術者の技術と経験で行なわれるべきか, 今回ペインスケールを用い考察しこれから鍼灸治療を行う者の参考になればと思い急性腰背部痛を取り上げ報告する. 良導絡の特徴には電気針は無論, 直流持続通電法, 皮膚刺鍼による通電, 運動鍼, 銀粒等様々な治療がある. 現在, 医学は日進月歩で, 多種多様な疾患に対しその効果も発表されているので, 我々鍼灸, 物理療法臨床家が要求されるのは, 特に痛みに対するもの, 他に薬物療法を行っていて頓服等の処置が行えない, 薬物アレルギーがある, 体力が無い等物理療法をせざるをえない, 鍼治療が好きであるというような人々が対象であろう.
ISSN:0913-0977
1884-7595
DOI:10.17119/ryodoraku1986.42.280