健常若年者における心拍数定常制御による運動負荷試験と運動耐容能との関連について

低リスクの運動耐容能評価方法として,運動負荷を制御し,一定の心拍数で運動させ仕事量を測定することで運動耐容能を評価する心拍定常運動負荷試験(HRET)を作成し,このHRETが運動耐容能を反映するか検討した。同意の得られた健常男性6名,女性6名を対象とし,HRETおよび漸増負荷による症候限界性の運動負荷試験(CPX)を施行した。HRETは18分間の運動を施行し,6分時から18分時までの12分間の仕事量(HRW)を測定した。CPXでは,peak VO2を測定した。HRWとpeak VO2との関連を検討するため,スピアマン順位相関係数を求めた。HRWとpeak VO2との間にはr = 0.80と高い...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法学 Vol. 32; no. 7; pp. 429 - 432
Main Authors 大宮, 一人, 竹谷, 晋二, 小林, 亨, 山田, 純生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.12.2005
日本理学療法士協会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00004056411

Cover

More Information
Summary:低リスクの運動耐容能評価方法として,運動負荷を制御し,一定の心拍数で運動させ仕事量を測定することで運動耐容能を評価する心拍定常運動負荷試験(HRET)を作成し,このHRETが運動耐容能を反映するか検討した。同意の得られた健常男性6名,女性6名を対象とし,HRETおよび漸増負荷による症候限界性の運動負荷試験(CPX)を施行した。HRETは18分間の運動を施行し,6分時から18分時までの12分間の仕事量(HRW)を測定した。CPXでは,peak VO2を測定した。HRWとpeak VO2との関連を検討するため,スピアマン順位相関係数を求めた。HRWとpeak VO2との間にはr = 0.80と高い相関関係が認められた。以上のことより,HRETが運動耐容能を反映し,低リスクで臨床応用可能な運動耐容能評価方法であると考えられた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00004056411