日本人成人男子血液、血漿中ミネラル濃度と摂取量

「はじめに」近年, 生活習慣, 中でも, 食生活の乱れが目立ち, エネルギー源の摂取過剰の反面, ミネラルやビタミンなど微量栄養素の潜在性欠乏・アンバランスによる健康への影響が指摘されている[1]. 外食や中食, 栄養補助食品の氾濫などによる, 食生活, 健康状態の混乱が注目されて久しく, 働き盛りの中年男性における生活習慣病や突無死等の健康障害が憂慮されている[2]. しかし, 成人男性を対象とした食生活調査やミネラル栄養状態の実態報告は少ない. そのような中, 今回, 成人男性を対象にミネラル等の栄養妻摂取状梶を調査し, 血漿・血液中ミネラル濃度の測定および食生活調査を行ったので報告する....

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Published inBIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMENTS Vol. 18; no. 3; pp. 277 - 280
Main Authors 斉藤, 康子, 中村, 孝志, 木村, 美恵子, 武田, 隆久, 武田, 厚子, 山下, 智栄, 重富, 博之, 武田, 隆司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本微量元素学会 2006
Japan Society for Biomedical Research on Trace Elements
Subjects
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ISSN0916-717X
1880-1404
DOI10.11299/brte.18.277

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Summary:「はじめに」近年, 生活習慣, 中でも, 食生活の乱れが目立ち, エネルギー源の摂取過剰の反面, ミネラルやビタミンなど微量栄養素の潜在性欠乏・アンバランスによる健康への影響が指摘されている[1]. 外食や中食, 栄養補助食品の氾濫などによる, 食生活, 健康状態の混乱が注目されて久しく, 働き盛りの中年男性における生活習慣病や突無死等の健康障害が憂慮されている[2]. しかし, 成人男性を対象とした食生活調査やミネラル栄養状態の実態報告は少ない. そのような中, 今回, 成人男性を対象にミネラル等の栄養妻摂取状梶を調査し, 血漿・血液中ミネラル濃度の測定および食生活調査を行ったので報告する. 方法 調査対象は, 試験の趣旨を説明, 合意を得たボランティア成人男子20名, 平均年齢42歳(27~54歳)である. 朝食絶食にて採血を行い, 血漿および全血を, マイクロウェーヴサンプル分解装置(MULTIWAVE, Perkin Elmer社製)を用いて硝酸にて湿式灰化し, Ca, P, K, Na, Mg, S, Zn, Fe, Cu, Sr濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES:OPTIMA4300DV, Perkin Elmer社製)にて測定した[3].
ISSN:0916-717X
1880-1404
DOI:10.11299/brte.18.277