CBT法によるTLIF術後早期に固定椎間の再狭窄による膀胱直腸障害を来し,再手術に至った一例

CBT法による単椎間のTLIF術後1年で固定椎間の再狭窄による膀胱直腸障害を来し,再手術に至った稀な一例を報告する.再手術時所見では筋層下から硬膜外腔に形成された靭帯様組織が硬膜と癒着し,馬尾神経圧迫の原因となっていた.病理所見は壊死組織を伴う増生した靭帯様組織であった.遷延癒合に伴う不安定性,インプラント周囲での傍脊柱筋への機械的刺激等が靭帯様組織の増生に関与した可能性が考えられた....

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Published inJournal of Spine Research Vol. 11; no. 4; pp. 794 - 798
Main Authors 駒, 直樹, 高橋, 智, 内山田, 修一, 稻田, 充, 緒方, 研吾, 淺井, 隆之, 小林, 瑞穂, 早川, 高志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.04.2020
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ISSN1884-7137
2435-1563
DOI10.34371/jspineres.2020-0414

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Summary:CBT法による単椎間のTLIF術後1年で固定椎間の再狭窄による膀胱直腸障害を来し,再手術に至った稀な一例を報告する.再手術時所見では筋層下から硬膜外腔に形成された靭帯様組織が硬膜と癒着し,馬尾神経圧迫の原因となっていた.病理所見は壊死組織を伴う増生した靭帯様組織であった.遷延癒合に伴う不安定性,インプラント周囲での傍脊柱筋への機械的刺激等が靭帯様組織の増生に関与した可能性が考えられた.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-0414