無偏光近赤外線照射が手指母指球部の圧痛閾値と触覚閾値および時間的加重に与える影響

無偏光近赤外線照射が圧痛閾値と触覚閾値,時間的加重に与える影響について健常成人を対象として検討した.結果,無偏光近赤外線照射群では,圧痛閾値の有意な上昇を認めたが,触覚閾値は変化しなかった.対照群では圧痛閾値,触覚閾値共に変化を認めなかった.時間的加重の評価指標であるVisual analogue scaleは両群共に変化を認めなかった.無偏光近赤外線照射により圧痛閾値が上昇する可能性があることと,触覚閾値は変化しないことが示唆された.加えて,末梢への無偏光近赤外線照射は,二次侵害受容性神経の興奮性に影響を与えない可能性が示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 42; no. 1; pp. 2 - 7
Main Authors 竹内, 伸行, 松本, 昌尚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 15.04.2021
日本レーザー医学会
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:無偏光近赤外線照射が圧痛閾値と触覚閾値,時間的加重に与える影響について健常成人を対象として検討した.結果,無偏光近赤外線照射群では,圧痛閾値の有意な上昇を認めたが,触覚閾値は変化しなかった.対照群では圧痛閾値,触覚閾値共に変化を認めなかった.時間的加重の評価指標であるVisual analogue scaleは両群共に変化を認めなかった.無偏光近赤外線照射により圧痛閾値が上昇する可能性があることと,触覚閾値は変化しないことが示唆された.加えて,末梢への無偏光近赤外線照射は,二次侵害受容性神経の興奮性に影響を与えない可能性が示唆された.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.jslsm-42_0001