立位から座位姿勢変化における脊椎骨盤アライメントの代償機構

はじめに:姿勢変化による骨盤後傾の小さい症例の特徴を明らかにする.対象と方法:腰痛で受診した外来患者84例を対象として,立位および座位全脊柱単純X線側面像を撮影した.結果:骨盤後傾の小さい群(立位から座位のSS変化が5度以下)は,骨盤後傾の大きい群と比較して,座位時におけるLLの減少が小さく(P<0.01),SVAが増加していた(P<0.05).結語:骨盤後傾の小さい症例は,立位から座位姿勢にて腰椎前弯減少が小さく,体幹前傾にて代償して座位姿勢を維持した....

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Published inJournal of Spine Research Vol. 11; no. 5; pp. 842 - 847
Main Authors 後迫, 宏紀, 吉田, 剛, 長谷川, 智彦, 大和, 雄, 安田, 達也, 松山, 幸弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.05.2020
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Summary:はじめに:姿勢変化による骨盤後傾の小さい症例の特徴を明らかにする.対象と方法:腰痛で受診した外来患者84例を対象として,立位および座位全脊柱単純X線側面像を撮影した.結果:骨盤後傾の小さい群(立位から座位のSS変化が5度以下)は,骨盤後傾の大きい群と比較して,座位時におけるLLの減少が小さく(P<0.01),SVAが増加していた(P<0.05).結語:骨盤後傾の小さい症例は,立位から座位姿勢にて腰椎前弯減少が小さく,体幹前傾にて代償して座位姿勢を維持した.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2019-0017