透析性脊椎症に対するPPSを併用したLLIFの臨床成績―腰椎変性疾患との比較

透析性脊椎症,腰椎変性疾患に対して経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を併用した側方進入腰椎椎体間固定術(LLIF)を施行した症例の臨床成績を比較検討した.手術時間,出血量,JOAスコア改善率に差は認めなかったが,透析性脊椎症で1例に表層感染,3例に終板障害,3例に骨癒合不全,1例にcage沈み込みによる再狭窄を認めた.本術式は透析性脊椎症に対して有効な治療選択肢の一つと考えるが,間接除圧の適応,補助療法,後療法などを工夫する必要がある....

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Published inJournal of Spine Research Vol. 11; no. 8; pp. 1044 - 1048
Main Authors 北中, 重行, 高取, 良太, 外村, 仁, 大藪, 寛, 井辻, 智典, 渡部, 太輔, 長江, 将輝, 三上, 靖夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.08.2020
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Summary:透析性脊椎症,腰椎変性疾患に対して経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を併用した側方進入腰椎椎体間固定術(LLIF)を施行した症例の臨床成績を比較検討した.手術時間,出血量,JOAスコア改善率に差は認めなかったが,透析性脊椎症で1例に表層感染,3例に終板障害,3例に骨癒合不全,1例にcage沈み込みによる再狭窄を認めた.本術式は透析性脊椎症に対して有効な治療選択肢の一つと考えるが,間接除圧の適応,補助療法,後療法などを工夫する必要がある.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-0808