下腿の回旋肢位の違いが膝関節伸展トルクおよび仕事量に及ぼす影響

〔目的〕膝関節伸展運動時の下腿の回旋肢位の違いが膝関節伸展トルクおよび仕事量に及ぼす影響を明らかにすることとした.〔対象と方法〕健常成人男性20名とした.筋力測定機器(BIODEX SYSTEM3)を使用して,膝関節伸展トルクを測定した.膝関節屈曲90°から30°の可動域で最大等速性膝関節伸展運動を行った.膝関節伸展運動の角速度は,60,180,300°/secとした.下腿の回旋肢位(中間位,外旋位,内旋位)の間で,膝関節伸展のピークトルク値,仕事量(初期および終期),ピークトルク発揮時間および角度を比較した.〔結果〕角速度60°/secでは,ピークトルク値と初期および終期ともに仕事量が,内旋...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 1; pp. 17 - 20
Main Authors 菅井, 拓哉, 相馬, 俊雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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Summary:〔目的〕膝関節伸展運動時の下腿の回旋肢位の違いが膝関節伸展トルクおよび仕事量に及ぼす影響を明らかにすることとした.〔対象と方法〕健常成人男性20名とした.筋力測定機器(BIODEX SYSTEM3)を使用して,膝関節伸展トルクを測定した.膝関節屈曲90°から30°の可動域で最大等速性膝関節伸展運動を行った.膝関節伸展運動の角速度は,60,180,300°/secとした.下腿の回旋肢位(中間位,外旋位,内旋位)の間で,膝関節伸展のピークトルク値,仕事量(初期および終期),ピークトルク発揮時間および角度を比較した.〔結果〕角速度60°/secでは,ピークトルク値と初期および終期ともに仕事量が,内旋位および外旋位に対して中間位で有意に大きな平均値を示した.〔結語〕下腿内旋位および外旋位での膝関節伸展トルクの強化が,傷害の発生予防に繋がると推察される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.17