介護老人保健施設入所高齢者の3年間の転倒・転落実態

〔目的〕介護老人保健施設で生じた転倒・転落の事故を3年間に渡り,後方視的実態を把握することである.〔対象と方法〕介護老人保健施設で転倒・転落した285事例を対象とした.転倒・転落の状況を調査し,軽度要介護者と重度要介護転倒者との比較を行った.〔結果〕転倒・転落のリスクが高いものは,要介護3~4,女性で80歳代,認知症と骨関節系疾患を有し,下肢筋力低下,下肢の関節拘縮,疼痛が生じており,車椅子使用にて日常生活に一部介助を要するものであった.〔結語〕重度要介護者の転倒・転落も多いことが示唆され,転倒対策の一助になりうる.また,非転倒者間での比較は今後の検討課題である....

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 1; pp. 45 - 49
Main Authors 久保, 晃, 遠藤, 勇志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.32.45

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Summary:〔目的〕介護老人保健施設で生じた転倒・転落の事故を3年間に渡り,後方視的実態を把握することである.〔対象と方法〕介護老人保健施設で転倒・転落した285事例を対象とした.転倒・転落の状況を調査し,軽度要介護者と重度要介護転倒者との比較を行った.〔結果〕転倒・転落のリスクが高いものは,要介護3~4,女性で80歳代,認知症と骨関節系疾患を有し,下肢筋力低下,下肢の関節拘縮,疼痛が生じており,車椅子使用にて日常生活に一部介助を要するものであった.〔結語〕重度要介護者の転倒・転落も多いことが示唆され,転倒対策の一助になりうる.また,非転倒者間での比較は今後の検討課題である.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.45