極低温空気による足底冷却が安静時立位姿勢調節及び有効支持基底面の広さに及ぼす影響

足圧受容器の働きを知る目的で足底を冷却して足圧情報入力を減少させたときの静止立位時足圧中心動揺及び,支持基底面の広さについて検討した。その結果足底の7分間の冷却により,以下のように対照群との違いが認められた。 1)静止立位時の足圧中心位置は有意に後方に位置していた。 2)足圧中心動揺面積は有意な増加が認められた。 3)クロステストでは前後方向で,前方,後方とも移動可能点が,後方に位置していた。 以上のことから,足底からの圧情報は前後方向の位置の把握と身体動揺の大きな調節に関与していることが確認できた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法学 Vol. 18; no. 1; pp. 19 - 25
Main Authors 山下, 美津子, 立野, 勝彦, 藤原, 勝夫, 奈良, 勲, 浅井, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 10.01.1991
日本理学療法士協会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00003126606

Cover

More Information
Summary:足圧受容器の働きを知る目的で足底を冷却して足圧情報入力を減少させたときの静止立位時足圧中心動揺及び,支持基底面の広さについて検討した。その結果足底の7分間の冷却により,以下のように対照群との違いが認められた。 1)静止立位時の足圧中心位置は有意に後方に位置していた。 2)足圧中心動揺面積は有意な増加が認められた。 3)クロステストでは前後方向で,前方,後方とも移動可能点が,後方に位置していた。 以上のことから,足底からの圧情報は前後方向の位置の把握と身体動揺の大きな調節に関与していることが確認できた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003126606