アトラス,オーソゴナル法による環椎変位の治療経験と良導絡グラフへの影響について

身心のストレスにより上部頚椎の変位がおこることは近年常識となっているが, パーマー大学2代目学長 B.J.Parmer は晩年その著書において神経病学の立場から骨の変位の問題の中では, 環椎の変位が最も重要な問題であることを示嗟している. 頭蓋から脳が外へ出てくる大後頭孔の位置において, こゝは生体では脊髄の最も太い部分即ち延髄に相当するとされ, 環椎, 軸椎の変位の重要性は一部の間で指摘されつつも長い間みすごされてきた. 筆者等は頚椎のねじれ或はずれ, 頚椎カーブの異常が身心に与える影響を多年にわたり観察し先に環椎変位がH_5 三焦経の興奮性に与える影響について本誌上に報告した. 昨年米国ア...

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Published in日本良導絡自律神経学会雑誌 Vol. 36; no. 6; pp. 117 - 133
Main Authors 岩崎, 誠也, 今井, 力, 新井, 幸子, 塩川, 満章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本良導絡自律神経学会 1991
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ISSN0913-0977
1884-7595
DOI10.17119/ryodoraku1986.36.117

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Summary:身心のストレスにより上部頚椎の変位がおこることは近年常識となっているが, パーマー大学2代目学長 B.J.Parmer は晩年その著書において神経病学の立場から骨の変位の問題の中では, 環椎の変位が最も重要な問題であることを示嗟している. 頭蓋から脳が外へ出てくる大後頭孔の位置において, こゝは生体では脊髄の最も太い部分即ち延髄に相当するとされ, 環椎, 軸椎の変位の重要性は一部の間で指摘されつつも長い間みすごされてきた. 筆者等は頚椎のねじれ或はずれ, 頚椎カーブの異常が身心に与える影響を多年にわたり観察し先に環椎変位がH_5 三焦経の興奮性に与える影響について本誌上に報告した. 昨年米国アトランタの R.Sweat 博士の開発になる特殊なレントゲン装置及び環椎調整器 spinalight を輸入し(本邦1号器)環椎変位の治療及び良導絡グラフへの影響を経験し著効を得たので報告する. 本研究は塩川カイロスクール学長塩川D.Cの著想と御尽力により船堀クリニックに於て行った.
ISSN:0913-0977
1884-7595
DOI:10.17119/ryodoraku1986.36.117