大学バドミントン選手のスポーツ傷害と熱中症発生に関する調査研究

〔目的〕大学バドミントン選手のスポーツ傷害とコートでの受傷エリア,熱中症発生の実態を把握することを目的とした.〔対象と方法〕バドミントン部に所属する大学生 577 名に,インターネットによるアンケート調査を実施した.〔結果〕有効回答の得られた 218 名を対象とした.外傷部位は足関節が最も多く,外傷の種類は足関節捻挫が最多であった.障がい部位は下腿前面が最も多く,障がいの種類はシンスプリントが最多であった.コートでの受傷エリアは,非利き手側後方の割合が最も高かった.また,熱中症発生件数は 7 月に急増していた.〔結語〕外傷,障がいともに下肢に多い傾向がみられた.コート受傷エリアでは,非利き手側...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 33; no. 1; pp. 39 - 43
Main Authors 利根川, 直樹, 沼野, 崇平, 福井, 一輝, 浦辺, 幸夫, 前田, 慶明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2018
Japan Science and Technology Agency
Subjects
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.39

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Summary:〔目的〕大学バドミントン選手のスポーツ傷害とコートでの受傷エリア,熱中症発生の実態を把握することを目的とした.〔対象と方法〕バドミントン部に所属する大学生 577 名に,インターネットによるアンケート調査を実施した.〔結果〕有効回答の得られた 218 名を対象とした.外傷部位は足関節が最も多く,外傷の種類は足関節捻挫が最多であった.障がい部位は下腿前面が最も多く,障がいの種類はシンスプリントが最多であった.コートでの受傷エリアは,非利き手側後方の割合が最も高かった.また,熱中症発生件数は 7 月に急増していた.〔結語〕外傷,障がいともに下肢に多い傾向がみられた.コート受傷エリアでは,非利き手側後方での受傷割合が高いことが明らかとなった.熱中症は重症化させないように注意喚起を行う必要がある.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
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ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.39