New Aniseikonia Testの可視光分析試験

目的:新しい不等像視検査機器を開発するため、代表的な不等像視検査機器であるNew Aniseikonia Test(はんだや商店製)の色調を参考にすることを目的とし、本検査機器一式に対して可視光分析試験を行なった。 方法:New Aniseikonia Testに付属する赤緑眼鏡の分光透過率および紙面上の2色の視標と地色の分光反射率を測定した。測定対象は無作為に抽出した3つの視標で、各3回ずつ測定し、その平均を算出した。測定機器は、発光分光測色機MCPD-100((30mmφ受光積分球装着):大塚電子(株)製)、分光測色計CM-700d(コニカミノルタセンシング製)を使用した。光源は測定機器に...

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Published in日本視能訓練士協会誌 Vol. 40; pp. 67 - 73
Main Authors 塚田, 貴大, 内田, 冴子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本視能訓練士協会 2011
日本視能訓練士協会
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ISSN0387-5172
1883-9215
DOI10.4263/jorthoptic.040F105

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Summary:目的:新しい不等像視検査機器を開発するため、代表的な不等像視検査機器であるNew Aniseikonia Test(はんだや商店製)の色調を参考にすることを目的とし、本検査機器一式に対して可視光分析試験を行なった。 方法:New Aniseikonia Testに付属する赤緑眼鏡の分光透過率および紙面上の2色の視標と地色の分光反射率を測定した。測定対象は無作為に抽出した3つの視標で、各3回ずつ測定し、その平均を算出した。測定機器は、発光分光測色機MCPD-100((30mmφ受光積分球装着):大塚電子(株)製)、分光測色計CM-700d(コニカミノルタセンシング製)を使用した。光源は測定機器に内蔵され、MCPD-100は通常の白熱球、CM-700dはD65である。波長特性の検証は、紙面の分光反射率曲線、赤緑眼鏡の分光透過率曲線、赤緑眼鏡を通して見た紙面の分光受光率曲線を一枚のグラフに重ねて行った。 結果:標準比視感度のピークである555nm付近の紙面の分光反射率分布は、地色86.44%、赤18.98%、緑83.86%であった。赤緑眼鏡の分光透過率分布は、赤0.41%、緑22.91%であった。視標の分光反射率のピークは、赤88.51%、緑85.59%で、赤緑眼鏡の分光透過率のピークは、赤88.42%、緑63.05%であった。 結論:視標の分光反射率は長波長側での吸収が不完全であったが、不等像視検査には支障がないと考えられた。
ISSN:0387-5172
1883-9215
DOI:10.4263/jorthoptic.040F105