脳卒中リハビリテーション・地域連携パスの神奈川全県共通化への試み

神奈川県内の脳卒中リハビリテーション基幹病院の立場で脳卒中診療における連携体制の確立のために地域連携パスの推進に努めているが,神奈川県におけるその広域・共通化に向けた取り組みの経緯と運用状況について報告する.神奈川県西部脳卒中地域連携懇話会では平成20年4月の運用開始から平成22年2月までに急性期計画管理病院10施設から625件の連携パスが発行され,計画管理病院での連携パスの利用率は44%であった.全県域13グループのうちで当院と連携を組んだ地域連携ネットワークグループは8グループであり,入院総件数760件の連携パスの利用率は41.7%であった.今後は,維持期関連施設との連携にも地域連携パスを...

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Published in脳卒中 Vol. 32; no. 6; pp. 660 - 667
Main Authors 高木, 繁治, 松前, 光紀, 小野, 敦史, 頼住, 孝二, 鈴木, 光一, 西村, 敏, 城倉, 健, 山下, 俊紀, 瀧澤, 俊也, 富永, 二郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2010
日本脳卒中学会
Subjects
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.32.660

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Summary:神奈川県内の脳卒中リハビリテーション基幹病院の立場で脳卒中診療における連携体制の確立のために地域連携パスの推進に努めているが,神奈川県におけるその広域・共通化に向けた取り組みの経緯と運用状況について報告する.神奈川県西部脳卒中地域連携懇話会では平成20年4月の運用開始から平成22年2月までに急性期計画管理病院10施設から625件の連携パスが発行され,計画管理病院での連携パスの利用率は44%であった.全県域13グループのうちで当院と連携を組んだ地域連携ネットワークグループは8グループであり,入院総件数760件の連携パスの利用率は41.7%であった.今後は,維持期関連施設との連携にも地域連携パスを利用して取り組んでいくことにしている.ゴールは,病病連携でなく地域連携であり,地域完結型医療連携だと考えるところである.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.32.660