健常者の座位リーチ動作における目標物の位置が手の運動軌道と体幹運動に与える影響
〔目的〕目標物の位置が座位リーチ動作時の手の運動軌道や,体幹質量中心および圧中心移動量に及ぼす影響を検討すること.〔対象と方法〕健常成人男性12名とした.三次元動作解析装置と床反力計を使用し,リーチ動作課題を分析した,リーチの目標物は前方,左方,右方の3方向とし,リーチ動作時の手の運動軌道の特性と,体幹質量中心および圧中心移動量を算出し,それらの関連性を検討した.〔結果〕前方条件では,左方および右方条件に比して体幹の運動範囲がより大きい傾向を認めた.リーチ軌道の円滑性および直線性に方向間で差は認めなかった.リーチ軌道の円滑性において前方リーチで体幹運動との関連性を認めた.〔結語〕運動時間や体幹...
Saved in:
Published in | Rigaku ryoho kagaku Vol. 33; no. 1; pp. 7 - 12 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Tokyo
理学療法科学学会
01.01.2018
Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.33.7 |
Cover
Summary: | 〔目的〕目標物の位置が座位リーチ動作時の手の運動軌道や,体幹質量中心および圧中心移動量に及ぼす影響を検討すること.〔対象と方法〕健常成人男性12名とした.三次元動作解析装置と床反力計を使用し,リーチ動作課題を分析した,リーチの目標物は前方,左方,右方の3方向とし,リーチ動作時の手の運動軌道の特性と,体幹質量中心および圧中心移動量を算出し,それらの関連性を検討した.〔結果〕前方条件では,左方および右方条件に比して体幹の運動範囲がより大きい傾向を認めた.リーチ軌道の円滑性および直線性に方向間で差は認めなかった.リーチ軌道の円滑性において前方リーチで体幹運動との関連性を認めた.〔結語〕運動時間や体幹運動距離を制御することで,リーチ動作時の運動特性を操作できる可能性が示唆された. |
---|---|
Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.33.7 |