大腿骨遠位部骨折に対するロッキングプレートを用いたMIPO法の経験

高エネルギー外傷による大腿骨遠位部骨折に対して,ロッキングプレートを用いてMIPOを行った症例の治療成績について検討した.対象は6例(男性4例,女性2例)で受傷時平均年齢は49.5歳.骨折型はAO分類C3:4例,C2:1例,A3:1例であった.関節内骨折に対しては外側傍膝蓋アプローチにて直視下に整復し,骨幹端部の粉砕骨折に対しては創外固定を利用して間接的にアライメントを整復したうえでMIPOを行った.なお開放骨折の2例と挟圧外傷の1例に対しては二期的手術を行った.全例において術後の整復位は維持されていたが1例で遷延癒合が生じた.臨床成績はNeerの評価基準でexcellent 2例,satis...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 3; pp. 544 - 547
Main Authors 崎村, 幸一郎, 中原, 信一, 衛藤, 正雄, 川口, 耕平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.60.544

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Summary:高エネルギー外傷による大腿骨遠位部骨折に対して,ロッキングプレートを用いてMIPOを行った症例の治療成績について検討した.対象は6例(男性4例,女性2例)で受傷時平均年齢は49.5歳.骨折型はAO分類C3:4例,C2:1例,A3:1例であった.関節内骨折に対しては外側傍膝蓋アプローチにて直視下に整復し,骨幹端部の粉砕骨折に対しては創外固定を利用して間接的にアライメントを整復したうえでMIPOを行った.なお開放骨折の2例と挟圧外傷の1例に対しては二期的手術を行った.全例において術後の整復位は維持されていたが1例で遷延癒合が生じた.臨床成績はNeerの評価基準でexcellent 2例,satisfactory 3例,unsatisfactory 1例とおおむね良好な機能回復が得られた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.544