関節軟骨欠損に対するモザイクプラスティ後の関節鏡所見

「はじめに」関節軟骨欠損に対しては従来より種々の治療が試みられてきたが, 未だ硝子軟骨により完全に修復する方法は確立されていない. 近年その新たな治療法としてモザイクプラスティ2)3)8)が培養軟骨細胞移植と並び注目されている. 今回我々はモザイクプラスティ施行後6ケ月の関節鏡所見を検討したので報告する. 「対象及び方法」対象は平成11年8月から平成12年11月までに当科で膝関節軟骨欠損に対しモザイクプラスティを行った5膝である(表1). 手術時年齢は平均22.0歳(15歳~38歳), 原疾患は骨軟骨骨折2膝, OCD 3膝, 部位は大腿骨外顆3膝, 大腿骨内顆1膝, 膝蓋骨1膝であった. 軟...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 51; no. 4; pp. 745 - 748
Main Authors 工藤, 智志, 中村, 英一, 水田, 博志, 高木, 克公
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2002
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.51.745

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Summary:「はじめに」関節軟骨欠損に対しては従来より種々の治療が試みられてきたが, 未だ硝子軟骨により完全に修復する方法は確立されていない. 近年その新たな治療法としてモザイクプラスティ2)3)8)が培養軟骨細胞移植と並び注目されている. 今回我々はモザイクプラスティ施行後6ケ月の関節鏡所見を検討したので報告する. 「対象及び方法」対象は平成11年8月から平成12年11月までに当科で膝関節軟骨欠損に対しモザイクプラスティを行った5膝である(表1). 手術時年齢は平均22.0歳(15歳~38歳), 原疾患は骨軟骨骨折2膝, OCD 3膝, 部位は大腿骨外顆3膝, 大腿骨内顆1膝, 膝蓋骨1膝であった. 軟骨欠損の大きさは平均176.4mm2(156mm2~195mm2)であった. 手術はアキュフェックスモザイクプラスティシステム(Smith & Nephew社)を用い, 全例関節切開下に行った. 後療法は術後2日目よりCPMを用いて可動域訓練を開始し, 術後6週より部分荷重歩行を行い, 術後8週で全荷重とした. 尚, 膝蓋骨例では, 術後2日目より膝装具装着下に膝完全伸展位での荷重歩行を開始した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.51.745