人間ドック受診者における尿中抗Helicobacter pylori抗体測定法(ウリネリザ)の有用性について

「要約」:無症状の人間ドック受診者242人を対象に, 尿中抗Helicobacter pylori抗体(ウリネリザ)を測定し血中抗体法と比較したところ, 良好な一致率であった. 内視鏡的検査を基準とした場合, ウリネリザの診断能は血中抗体法とほぼ同等であった. またウリネリザ陽性群では陰性群と比較して, 上部消化管の有所見率が高い傾向が認められ, 上部消化管のスクリーニングの一法として有用である可能性が示唆された....

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Published in健康医学 Vol. 16; no. 3; pp. 249 - 253
Main Authors 田村瑞枝, 山本貴嗣, 石井太郎, 萩原徹, 斎藤正樹, 服部研吾, 久山泰, 宮本博文, 小田中佳子, 加藤洋司, 新谷和夫, 松井浩, 杉下靖郎, 小田福美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本人間ドック学会 2001
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Summary:「要約」:無症状の人間ドック受診者242人を対象に, 尿中抗Helicobacter pylori抗体(ウリネリザ)を測定し血中抗体法と比較したところ, 良好な一致率であった. 内視鏡的検査を基準とした場合, ウリネリザの診断能は血中抗体法とほぼ同等であった. またウリネリザ陽性群では陰性群と比較して, 上部消化管の有所見率が高い傾向が認められ, 上部消化管のスクリーニングの一法として有用である可能性が示唆された.
ISSN:0914-0328
DOI:10.11320/ningendock1986.16.249