成人上腕骨遠位部骨折に対するLCP Distal Humerus Plateの使用経験

上腕骨遠位部骨折は治療に難渋しやすい代表的な骨折である.今回我々は上腕骨遠位部骨折に対してLCP Distal Humerus Plateを用いて観血的骨接合を行った9例(男性4例,女性5例)を経験した.骨折型はAO分類で13-A23例,A3 1例,B1 2例,C1 1例,C2 1例,C3 1例であり,9症例中7症例にdouble plateを用いて骨接合を行った.結果は全症例で骨癒合が得られ最終観察時平均JOA scoreは90.4点,Jupiter評価はexcellent 6例good 2例fair 1例であった.DHPはアナトミカルロッキングプレートであり粉砕骨折や骨質不良例に対しても早...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 59; no. 3; pp. 519 - 522
Main Authors 光武, 慎一朗, 半仁田, 勉, 佐藤, 元紀, 宮井, 保尚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2010
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Summary:上腕骨遠位部骨折は治療に難渋しやすい代表的な骨折である.今回我々は上腕骨遠位部骨折に対してLCP Distal Humerus Plateを用いて観血的骨接合を行った9例(男性4例,女性5例)を経験した.骨折型はAO分類で13-A23例,A3 1例,B1 2例,C1 1例,C2 1例,C3 1例であり,9症例中7症例にdouble plateを用いて骨接合を行った.結果は全症例で骨癒合が得られ最終観察時平均JOA scoreは90.4点,Jupiter評価はexcellent 6例good 2例fair 1例であった.DHPはアナトミカルロッキングプレートであり粉砕骨折や骨質不良例に対しても早期可動域訓練に耐えうるだけの安定性を得ることができ,今後も本骨折における内固定材料として第一選択になると考えられる.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.59.519