ガイドラインからみた嚥下障害への対応

「1. 「嚥下障害診療ガイドライン」作成の目的と経緯」高齢化社会を迎えた現在, 嚥下障害はさまざまな医療の現場でその対応が大きな問題となっている. しかし, 嚥下障害は患者ごとに原因や病態がさまざまであり, さらにその病態の客観的な評価法が確立されていないこともあり, 嚥下障害患者に対する標準的な診断・治療が医療現場に十分に行き届いているとは言い難い. このようなことから本ガイドラインは, 一般外来を担当する医師(特に耳鼻咽喉科医)を対象に, 嚥下障害あるいはそれを疑う患者に適切に対応するための指針を提供することを目的に, 2008年に日本耳鼻咽喉科学会から発刊された. その後, より臨床に即...

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 117; no. 9; pp. 1216 - 1217
Main Author 兵頭, 政光
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.09.2014
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.117.1216

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Summary:「1. 「嚥下障害診療ガイドライン」作成の目的と経緯」高齢化社会を迎えた現在, 嚥下障害はさまざまな医療の現場でその対応が大きな問題となっている. しかし, 嚥下障害は患者ごとに原因や病態がさまざまであり, さらにその病態の客観的な評価法が確立されていないこともあり, 嚥下障害患者に対する標準的な診断・治療が医療現場に十分に行き届いているとは言い難い. このようなことから本ガイドラインは, 一般外来を担当する医師(特に耳鼻咽喉科医)を対象に, 嚥下障害あるいはそれを疑う患者に適切に対応するための指針を提供することを目的に, 2008年に日本耳鼻咽喉科学会から発刊された. その後, より臨床に即した実践的な内容を加えて2012年に改訂された. 2013年からは日本医療機能評価機構が提供する医療情報サービスMinds(マインズ)にも掲載され, web上で参照することができるようになった.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.117.1216