喫煙状況に関する問診の精度

「要約」:自己申告式喫煙状況調査の精度を検討した. まず, 健診受診者100人の喫煙状況を質問表で調べ, 尿中コチニンを測定した. また, 禁煙プログラムで禁煙した9人の呼気・酸化炭素を測定した. 非喫煙と回答した80人中5人(20%)を尿中コチニンより喫煙者と判定された. 禁煙した9人中2名が一酸化炭素より喫煙継続と判明した. ともに男性は「節煙」を「禁煙」と捉え, 女性は喫煙の事実を隠蔽していた. この成績は, 喫煙者の5人に1人は喫煙の事実を報告しない可能性を示すものであり, 生体指標の使用や質問の工夫が必要である....

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Published in健康医学 Vol. 18; no. 1; pp. 29 - 32
Main Authors 中澤敦子, 繁田正子, 西村伸治, 上田三穂, 八城博子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本人間ドック学会 2003
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Summary:「要約」:自己申告式喫煙状況調査の精度を検討した. まず, 健診受診者100人の喫煙状況を質問表で調べ, 尿中コチニンを測定した. また, 禁煙プログラムで禁煙した9人の呼気・酸化炭素を測定した. 非喫煙と回答した80人中5人(20%)を尿中コチニンより喫煙者と判定された. 禁煙した9人中2名が一酸化炭素より喫煙継続と判明した. ともに男性は「節煙」を「禁煙」と捉え, 女性は喫煙の事実を隠蔽していた. この成績は, 喫煙者の5人に1人は喫煙の事実を報告しない可能性を示すものであり, 生体指標の使用や質問の工夫が必要である.
ISSN:0914-0328
DOI:10.11320/ningendock1986.18.29