95歳以上の大腿骨近位部骨折の機能予後と生命予後の検討

95歳以上の大腿骨近位部骨折20例の機能予後と生命予後,及びそれらに関与する因子について検討した.歩行能力再獲得率は33%であり,術後1年生存率は90%であった.機能予後に関与する因子としては術前待機日数と在院日数が,生命予後に関与する因子として受傷前歩行能力が認められた.ADL維持及び介護の面からも手術適応はあると考えられ,多方面からの総合的なアプローチによる全身状態のコントロールが非常に重要であると考えられた....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 59; no. 3; pp. 635 - 638
Main Authors 安達, 耕一, 高須賀, 良一, 木寺, 健一, 千葉, 恒, 中添, 悠介, 進藤, 裕幸, 白石, 公佑
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2010
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.59.635

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Summary:95歳以上の大腿骨近位部骨折20例の機能予後と生命予後,及びそれらに関与する因子について検討した.歩行能力再獲得率は33%であり,術後1年生存率は90%であった.機能予後に関与する因子としては術前待機日数と在院日数が,生命予後に関与する因子として受傷前歩行能力が認められた.ADL維持及び介護の面からも手術適応はあると考えられ,多方面からの総合的なアプローチによる全身状態のコントロールが非常に重要であると考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.59.635