両側進行期・末期変形性股関節症に対するキアリ骨盤骨切り術の成績

両側進行・末期変形性股関節症に両側に大腿骨骨切り術併用のキアリ手術を施行し,2年以上経過を観察した症例について,除痛に成功したかどうかを検討した.対象となる20例(男性3例,女性17例)の手術時年齢は32~57歳(平均47歳),術後の追跡期間は2~25年(平均6年10ヶ月)であった.また両側の手術間隔は最短1年4ヶ月,最長19年であった.除痛について,両側共JOA score疼痛点35点以上は12例60%,30点以上だと15例75%を占めていた.両側例の場合,手術間隔を1年半以上空ける点に注意するほかは,合併手術などキアリ手術の一般的な適応に従って問題のないことがわかった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 2; pp. 210 - 215
Main Authors 境野, 昌範, 金澤, 武利, 諌山, 照刀, 井上, 明生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
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Summary:両側進行・末期変形性股関節症に両側に大腿骨骨切り術併用のキアリ手術を施行し,2年以上経過を観察した症例について,除痛に成功したかどうかを検討した.対象となる20例(男性3例,女性17例)の手術時年齢は32~57歳(平均47歳),術後の追跡期間は2~25年(平均6年10ヶ月)であった.また両側の手術間隔は最短1年4ヶ月,最長19年であった.除痛について,両側共JOA score疼痛点35点以上は12例60%,30点以上だと15例75%を占めていた.両側例の場合,手術間隔を1年半以上空ける点に注意するほかは,合併手術などキアリ手術の一般的な適応に従って問題のないことがわかった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.210