脛骨プラトー骨折に対する観血的治療

脛骨プラトー骨折の観血的治療成績に関して,術後成績に影響をおよぼす因子について検討した.2000年1月から2004年12月の間に脛骨プラトー骨折に対し観血的治療を行い,術後6か月以上追跡可能であった33例33膝を対象とした.治療法として内固定にプレートを用いた症例は32例であり,人工骨を併用したものは19例であった.全例で骨癒合が得られた.Hohl & Luckの機能的評価では,excellent:22例,good:10例,fair:1例であった.関節面の陥没の進行により治療成績が悪化する傾向がみられ,関節面の陥没,内外反の変位と関節症変化との関連性が示唆された.全例で骨癒合が得られ,...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 56; no. 2; pp. 298 - 302
Main Authors 吉光, 一浩, 吉田, 健治, 田中, 憲治, 中村, 英智, 西田, 俊晴, 吉松, 弘喜, 増田, 賢一, 後藤, 琢也, 山下, 寿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2007
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Summary:脛骨プラトー骨折の観血的治療成績に関して,術後成績に影響をおよぼす因子について検討した.2000年1月から2004年12月の間に脛骨プラトー骨折に対し観血的治療を行い,術後6か月以上追跡可能であった33例33膝を対象とした.治療法として内固定にプレートを用いた症例は32例であり,人工骨を併用したものは19例であった.全例で骨癒合が得られた.Hohl & Luckの機能的評価では,excellent:22例,good:10例,fair:1例であった.関節面の陥没の進行により治療成績が悪化する傾向がみられ,関節面の陥没,内外反の変位と関節症変化との関連性が示唆された.全例で骨癒合が得られ,短期ではおおむね良好な治療成績を得ることができた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.56.298