胸椎病変における後方進入椎体間固定術の小経験

後縦靭帯骨化症(以下,OPLL)をはじめとする胸椎病変に対する手術治療では,前方に圧迫要素が存在し後方進入する場合,単なる後方除圧のみでは胸椎は解剖学的に後弯であるため,術後神経症状の悪化など危惧され限界がある.今回,われわれは胸椎病変に対し,腰椎でのtransforaminal posterior lumbar interbody fusion(以下,TLIF)に準じ,後方進入椎間関節切除後椎体間固定術を3例(OPLL,ヘルニア,骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節)に行い,手術時間,出血量,臨床成績,X線学的評価,合併症などについて検討し,短期間ではあるが良好な成績を得ることができたので報告する....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 57; no. 3; pp. 424 - 427
Main Authors 小宮, 節郎, 田邊, 史, 井尻, 幸成, 砂原, 伸彦, 米, 和徳, 尾辻, 正樹, 石堂, 康弘, 武冨, 榮二, 恒吉, 康弘, 山元, 拓哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2008
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.57.424

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Summary:後縦靭帯骨化症(以下,OPLL)をはじめとする胸椎病変に対する手術治療では,前方に圧迫要素が存在し後方進入する場合,単なる後方除圧のみでは胸椎は解剖学的に後弯であるため,術後神経症状の悪化など危惧され限界がある.今回,われわれは胸椎病変に対し,腰椎でのtransforaminal posterior lumbar interbody fusion(以下,TLIF)に準じ,後方進入椎間関節切除後椎体間固定術を3例(OPLL,ヘルニア,骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節)に行い,手術時間,出血量,臨床成績,X線学的評価,合併症などについて検討し,短期間ではあるが良好な成績を得ることができたので報告する.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.57.424