成人上腕骨遠位部骨折に対するLocking Plateの使用経験

成人上腕骨遠位部骨折に対し,Locking plateを用い手術治療を行った6例について検討し報告する.〈対象及び方法〉対象は6例(男性1例,女性5例)で,受傷時平均年齢は67歳(46~89歳),経過観察期間は平均10.2カ月(6~16カ月)であった.骨折の分類にはAO分類を用い,type A2 1例,A3 1例,B1 2例,C1 1例,C2 1例であった.全例open reductionを行い,SYNTHES社LCP Distal Humerus Plate(DHP)を用いて骨接合を行った.〈結果〉Jupiterの評価では,肘頭骨切り部の骨癒合が遷延した例が1例(Fair)あったが,その他は...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 4; pp. 639 - 642
Main Authors 國武, 克彦, 西田, 公明, 安楽, 喜久, 川谷, 洋右, 堤, 康次郎, 安中, 正法, 林田, 実, 小田切, 陽樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2009
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Summary:成人上腕骨遠位部骨折に対し,Locking plateを用い手術治療を行った6例について検討し報告する.〈対象及び方法〉対象は6例(男性1例,女性5例)で,受傷時平均年齢は67歳(46~89歳),経過観察期間は平均10.2カ月(6~16カ月)であった.骨折の分類にはAO分類を用い,type A2 1例,A3 1例,B1 2例,C1 1例,C2 1例であった.全例open reductionを行い,SYNTHES社LCP Distal Humerus Plate(DHP)を用いて骨接合を行った.〈結果〉Jupiterの評価では,肘頭骨切り部の骨癒合が遷延した例が1例(Fair)あったが,その他はExcellent 3例,good 2例とおおむね良好であった.〈考察・まとめ〉LCP-DHPは,成人上腕骨遠位部骨折に対して早期運動療法を可能にする初期固定が獲得できる有用な選択肢の一つである.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.58.639