大腿骨転子下骨折の治療成績
「はじめに」大腿骨転子下骨折は転子部骨折に比べ不安定で骨癒合が遅く遷延治癒, 偽関節, 変形治癒をきたし, しばしば治療に難渋する. 今回我々はGamma nailタイプによる治療成績について検討したので文献的検索を加えて報告する. 対象と方法 1996年1月から2002年1月までに当科で治療した症例は32例(病的骨折を除く)であり, 3ケ月以上もしくは再骨折まで調査可能な18例を対象とした. 男性9例, 女性9例で受傷時平均年齢は68.7(18-92)歳であった. 経過観察期間は平均8.4ケ月(1-20.2ケ月)であり, 受傷機転は転倒10例, 転落6例, 交通事故2例あった. 使用固定材は...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 52; no. 4; pp. 814 - 818 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2003
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Subjects | |
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Summary: | 「はじめに」大腿骨転子下骨折は転子部骨折に比べ不安定で骨癒合が遅く遷延治癒, 偽関節, 変形治癒をきたし, しばしば治療に難渋する. 今回我々はGamma nailタイプによる治療成績について検討したので文献的検索を加えて報告する. 対象と方法 1996年1月から2002年1月までに当科で治療した症例は32例(病的骨折を除く)であり, 3ケ月以上もしくは再骨折まで調査可能な18例を対象とした. 男性9例, 女性9例で受傷時平均年齢は68.7(18-92)歳であった. 経過観察期間は平均8.4ケ月(1-20.2ケ月)であり, 受傷機転は転倒10例, 転落6例, 交通事故2例あった. 使用固定材は¥-nail 8例, IMHS 4例, CHY-nail 5例, Gamma-nail 1例で4例に観血的整復を行いDOLL-MILES CABLEによる内固定を行った. Seinsheimer5)分類別の症例数はtype II-A 2例, II-B 1例, II-C 3例, III-A4例, III-B 1例, IV 2例, V 5例であった. これらを対象とし, レントゲン写真及び診療録から調査した. 調査した項目は臨床的評価として(1)手術時間, (2)手術前後Hb変化量, (3)荷重時期, (4)手術前後の歩行能力の変化, (5)レントゲン学的評価として(5)手術前後の整復度, (6)骨癒合時期である. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.52.814 |