腰椎椎間孔外狭窄症の経験

我々は5例の腰椎椎間孔外狭窄症の症例を経験し, 全例, 後方除圧術で痛みは, 軽快もしくは消失した. 最近, 腰椎椎間孔外狭窄症の診断に有用であるといわれている浅腓骨神経SNAPと3D-MRIを試行してみたが, 現在のところ補助診断の域を超えない印象を持った. 「はじめに」腰椎椎間孔外狭窄症の報告は, 以前より散見される. 我々も, 若干の症例を経験したので, 最近報告されている3D-MRIや浅腓骨神経知覚神経活動電位(以下浅腓骨神経SNAP)の有用性もあわせて報告する. 対象 症例数は5例であり, いずれも保存療法が無効で手術療法となった. 5例中2例は患側脊柱管の除圧(L4/5)術も併用し...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 57; no. 3; pp. 428 - 430
Main Authors 前田, 勇一, 山部, 聡一郎, 清家, 一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2008
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.57.428

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Summary:我々は5例の腰椎椎間孔外狭窄症の症例を経験し, 全例, 後方除圧術で痛みは, 軽快もしくは消失した. 最近, 腰椎椎間孔外狭窄症の診断に有用であるといわれている浅腓骨神経SNAPと3D-MRIを試行してみたが, 現在のところ補助診断の域を超えない印象を持った. 「はじめに」腰椎椎間孔外狭窄症の報告は, 以前より散見される. 我々も, 若干の症例を経験したので, 最近報告されている3D-MRIや浅腓骨神経知覚神経活動電位(以下浅腓骨神経SNAP)の有用性もあわせて報告する. 対象 症例数は5例であり, いずれも保存療法が無効で手術療法となった. 5例中2例は患側脊柱管の除圧(L4/5)術も併用した. 方法 椎間孔外の術式は, 傍正中切開による腰椎椎間孔外顕微鏡下L5神経後方除圧術(主として腰仙靱帯・仙骨翼部分切除術)のみであった. 症例 症例1は, 81歳の女性である. 症状は, 右臀部~足部にかけての痛みで, 自宅のトイレまでやっとという歩行レベルであった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.57.428