人工膝関節置換術後の関節可動域に影響する因子の検討

人工膝関節置換術(以下TKA)後の関節可動域(以下ROM)を調査しそれに影響する因子について検討した.対象は2003年から2005年に変形性膝関節症に対しTKAを行った術後患者75名(男14名,女61名),99膝(右49膝,左50膝)とした.そのうち24名が両側例であった.平均年齢72.8歳(56~85歳),平均観察期間は21.1カ月(6~37カ月)であった.術前ROM,年齢,性別が術後ROMに及ぼす影響を評価した.その結果,術前ROMと術後ROMの間に正の相関関係を認めた.また年齢,性別は術後屈曲角度と相関は認めなかった.術前ROMはTKA術後のROMに影響する因子のひとつと考えられ術前RO...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 59; no. 2; pp. 310 - 313
Main Authors 大城, 朋之, 宮里, 剛行, 城田, 真一, 林, 宗幸, 大城, 義竹, 米須, 寛朗, 上里, 智美, 嘉手川, 啓, 盛島, 秀泉, 友寄, 英二, 金谷, 文則, 大嶺, 啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2010
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:人工膝関節置換術(以下TKA)後の関節可動域(以下ROM)を調査しそれに影響する因子について検討した.対象は2003年から2005年に変形性膝関節症に対しTKAを行った術後患者75名(男14名,女61名),99膝(右49膝,左50膝)とした.そのうち24名が両側例であった.平均年齢72.8歳(56~85歳),平均観察期間は21.1カ月(6~37カ月)であった.術前ROM,年齢,性別が術後ROMに及ぼす影響を評価した.その結果,術前ROMと術後ROMの間に正の相関関係を認めた.また年齢,性別は術後屈曲角度と相関は認めなかった.術前ROMはTKA術後のROMに影響する因子のひとつと考えられ術前ROMを良好に保つことが重要と思われた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.59.310